魍魎の嚢
ノンジャンル、お気楽で適当な話です。


新耳袋の話<がんこ>

 現代の百物語『新耳袋』。タイトルは根岸鎮衛の随筆『耳嚢』から。
 貴方がもし、怪奇や恐怖を知りたいならこの書をオススメする。この書にその答えが見つかるかもしれない。単に怖い怪談が読めるという書は他にもある。だがこの書が他と一線を画すのはそのリアリティだ。この書の怪談、体験談にはオチがない。そこが妙にリアルで、わけのわからない不快感、恐怖がある。
 例えば、小人についての怪談だ。小人を見た人が意外と多くて驚くが、それ以上にこの小人がなんなのか結局わからないのが怖い。また、この小人の怪談の例からもわかる通り、この書の怪談は、他に類をみないものが多い。くだんの話や狐狸妖怪の話などは特筆もので、これらは、がんこ妖怪堂で、じきに取り上げようと思う。
 現在、第六夜まで発売している本書だが、第一夜発売のころから一夜完読すると怪が訪れるというウワサが絶えない。貴方も読んでみてほしい。きっと貴方に怪が訪れるから・・・

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