セカイノチュウシンデアイヲサケンダケモノ


怪を叫んだ獣


カプセル怪獣 ミクラス/ カプセル怪獣 ウインダム
ウルトラセブン 登場
身長 ミクロ〜40m/ ミクロ〜40m
体重 0〜2万t/ 0〜2万3000t

セブンが変身出来ないときに戦う怪獣。
普段はカプセルに入っており、ダンがカプセルを放ると怪獣が出てくる。
ポケモンをイメージしてもらえば分かりやすいかも。
(ちなみにポケモンのアイデアのモチーフになったのは、このカプセル怪獣というのは有名な話。)

このカプセル怪獣で特に活躍した2匹が、甲冑を思わせるデザインのウインダム、バッファローを思わせるミクラスだろう。
共に、登場話数が2,3話ながら、なかなかのインパクトを残している。
彼らは特別強いというイメージはなく、ウインダムは宇宙人に破壊されたり、ミクラスは、エレキングの放電で倒れたり、少しかわいそうな活躍ぶり。
だが、この2匹何か憎めない子分ぶりということで人気がある。
怪獣に勝てはしなくても、そこそこいい勝負をしたりするのもポイントなのかも。

なおこの2匹は、TVシリーズ最新作の「ウルトラマンメビウス」でもマケット怪獣として再登場し、ウインダムは炎を、ミクラスは電撃を操れるようになり、なかなかの活躍を見せた。

ところで、ダンが劇中で持つ怪獣の入ったカプセルは5つあるのが確認されている。
そのうち一体はアギラで、恐竜のようなフォルムながら、眠たそうな目が可愛らしい、臆病な怪獣だ。
彼は劇中では後半登場の上、大した活躍は無く、上記の2匹に比べて影が薄かったりする。
(ただ、後番組のウルトラファイトでは、セブンの子分として健気に大活躍する)

他の一つはイカルス星人の作り出した異次元空間内で消滅、そしてもう一体は結局登場することはなかった。それがどういう怪獣なのだろうか。
考えるとわくわくするものがあるが、今後知りえることは無いだろうし、
これに関しては知らないままの方が面白い気もする。
怪獣酋長 ジェロニモン
ウルトラマン 第37話「小さな英雄」登場
身長/ 40m
体重/ 3万t


超能力で60匹以上の怪獣の蘇生を計画するが、ピグモンが科特隊に知らせたことにより、察知される。
この回で出た再生怪獣は、ピグモン、テレスドン、ドラコのみ。
残り57匹の登場する話も見たかった気もするが、予算や時間の都合上無理だろう。
当時、ウルトラマンで怪獣は57匹登場していないし、ぬいぐるみに
手を入れてしまったものを差し引くと、さらに少なくなるはずだし。

この回のタイトル「小さな英雄」はピグモンのことだろう。
彼はジェロニモンの計画を人間にしらせ、人間を救うために、二度も命を投げ出した怪獣だからだ。
この回彼は科学特捜隊特別隊員の称号を与えられた。
しかし、一度目はレッドキング、再生してもドラコによって命を奪われるとは、なんとも悲しい。

ちなみに、この回登場するドラコは、初登場時とは姿が異なっており、羽が無くなり、角の本数が増え、両腕のカマが手になっている。
これの意図はよくわからない。


最近、データカードダスで「大怪獣バトル」というものが人気のようだ。
いわゆる、怪獣の登場するムシキングみたいなものなのだが、
それに登場する怪獣が、ゲームで使えるカードがついて、ソフビで
リニューアルされている。
このジェロニモンもその一つ。
なかなかいい出来になっている。
だがこのゲーム、カードの出来はいいが、戦略性に乏しいため、
あまり面白くはないかも…。
グッズやキャンペーン展開などはなかなか魅力なんだが…。

古代怪獣 ツインテール/ 地底怪獣 グドン
帰ってきたウルトラマン
第5話「二大怪獣東京を襲撃」・第6話「決戦!怪獣対マット」登場

身長 45m/ 50m 
体重 1万5000t/ 2万5000t 

グドンがツインテールを捕食するため、上陸。
東京は壊滅状態に陥る。
怪獣が怪獣を捕食するというエピソードは、この2体のデザインの秀逸さも手伝って、シリーズ屈指のインパクトを残す。
手が鞭でSっぽいグドンと、目がどこかうつろで、平身低頭している風のM的なツインテールというのは、奇しくも特撮史に残る名コンビなのかも。
グドンのきつそうな面相や、トゲトゲも何かそれっぽいかも。

お話の内容だが、最近DVD見返して何かすごい話だったという印象。
MATの手落ちで、ツインテールの卵が東京で孵化し、それを追ってグドンが上陸。
しかも、それを大量破壊兵器で、都民もろとも抹殺しようとするエライ人。
やたら、出演者の演技が暑苦しいのも相まって、恐ろしく全体の印象がドロドロしている。
この組織は嫌な職場だと本気で思う。
帰ってきたウルトラマンは、以前のSF路線より、ドラマ的な路線な印象はあるかな。
しかも、時代がかった、やたら熱いドラマ。
金八先生とか、スクールウォーズとか、そういった感じ。

ちなみに、グドンとツインテールは、TVシリーズ最新作の「ウルトラマンメビウス」にも登場し、激突した。
この際は、ツインテールが深海では強いという新設定も加えられ、なかなか興味深かった。

メビウスでは他にも、旧シリーズからの再登場怪獣が多く、楽しく観ることが出来た。
昭和のウルトラマンと、同じ時間軸という設定ていうこともあってか、
かつてのエピソードのその後みたいなものも出てきたり、心憎い演出も多数。
と同時に、やはり新しい怪獣に、往年の怪獣ほどの存在感が感じられないのも再確認した。


ちなみに、ツインテールが海老のような味とエピソードは、複数の怪獣図鑑で紹介され、(嫌な)衝撃をあたえた。


トップへ
戻る
前へ
次へ